FEELWORLDモニターの各機能を分かりやすく解説
1.ヒストグラム表示
(適正露出を判断するためのツール)
ヒストグラム表示は、画像・映像の明るさを確認するための定量的なツールです。
左端が0で最も暗い黒、右端が256で最も明るい白の256段階のスケールとなっており、
下図で言うと輝度64付近に画像情報のピークが集中していることが分かります。
適正露出を得るためには、0や256付近になるだけ山が立たないようにする事がコツです。
これにより黒つぶれや白トビを未然に防ぐ事が可能です。
2.ピーキング
(ピントを的確に判断するツール)
ピーキングはベストなフォーカス(ピント)を得るために使うツールです。
この機能をONにすると、ピントの合っているエリアが赤いエッジで表示されます。
赤いエッジはピントを変化させると、それに応じてリアルタイムに移動します。
また、この赤色は緑や青や白に切り替えたり濃度を変更することが可能です。
マニュアルフォーカスレンズで手操作でフォローフォーカス(ピントリングの手送り)を
する際に大変便利な機能です。
また、モニターのズーム拡大時にも本機能は使えます。
3.偽色表示
(輝度分布把握)
偽色表示は、構図内の明るさのを平面分布的に把握したい撮影シーンにおいて
有効です。輝度分布は暗いものから明るいものまで色分けされ、以下のように
マッピングされます。
暗い(黒) ⇔ 明るい(白)
青<濃いグレー<緑<薄いグレー<ピンク<明るいグレー<緑黄色<黄色<オレンジ<赤
4.ゼブラ
(露出オーバーによる白トビを把握)
ゼブラは指定した明るさを超えた場合に赤い縞状の斜線で表示してくれる機能です。
露出決定する際に白トビを未然に抑制する際に有効なツールです。
5.9分割グリッド
(構図確認およびズーム表示)
構図確認のために画面を9分割し、さらに任意の1つを拡大し全画面表示が出来ます。
6.音声レベル表示
(音割れ防止)
音声レベルメーターは数値インジケーターとヘッドルームレベルを表示します。
モニタリング中のクリッピング(音トビ)を防ぐために正確な音声レベル表示をします。
音声レベルメーターは通常緑色で、-20dB以上になると黄色となり、-9dB以上になる
と赤色に変わります。
※ヘッドルームレベル・・・「音楽聞きでクリッピングせずに記録可能な最大限の信号
の大きさ」(トランジェント)と0dBの間の空間のこと
7.ピクセル表示
(ドットバイドット表示)
フィルムメーカーなどが1:1信号のソース映像を拡大や縮小することなく確認出来るようにします。
8.チェックフィールド
(モノクロ/RGB個別表示)
チェックフィールドは、カメラの色設定を調整するための補助機能として用います。
赤・緑・青、またはモノクロを使用して画像を生成出来ます。
9.画像反転
(左右上下・対称)
画像を水平方向や垂直方向(または水平・垂直どちらも)に反転表示することが出来ます。
10.アナモルフィクモード
映画フィルムなどで使われるアナモルフィクレンズを用いてフルスクリーン・ワイドスクリーン
撮影を実現するために、あらかじめ画像を引き伸ばしズーム表示します。
アナモルフィクレンズを用いる場合はこのモードを選択してください。