QHYCCDってどんなカメラ?(2)モノクロ冷却CCDは16bit・QHY11

究極の天体写真を撮りたい。そんなあなたにはモノクロ冷却CCDカメラをオススメします。

冷却CCDカメラの最大のメリットは16bitの階調を持つデータが取得できること。淡い星雲の光から明るく輝く星の色や質感までを広いダイナミックレンジで捉えることができるのは、冷却CCDカメラならではのメリット。デジタルカメラの14bitデータとは一線を画する画質です。



その中でもこの
QHY11冷却CCDカメラ」は、1100万画素と画素数は多くありませんが、センサー一つの面積が大きく、暗い天体の光をしっかりとらえることができます。最大飽和量(full well)も55000e-〜60000e-とたっぷりあり、16bitのADCがセンサーの能力を限界まで発揮します。

モノクロカメラを使用する場合は、透明なフィルターを使用した「L画像」、赤・緑・青の3原色のフィルターをそれぞれ使用した「RGB画像」を撮り分け、画像処理ソフトでコンポジットして最終画像を作成します。処理には手間がかかりますが、天体写真にとって最も重要な輝度情報(L画像)の感度は、デジタルカメラの「ベイヤーセンサー(RGGB配列)」の3倍にもなります。

究極の天体写真を目指すなら、やはりモノクロLRGB合成が一番の方法です。